「恩返しは出来ないから、するな。するのは恩送りだ。」とある先生の話。

この間、講義中にふと先生が話してくれたことが心に残っている。

それは「恩返しは出来ないから、するな。するのは恩送りだ。」という話。

 

「親や年上の人など、君たちは多くの人に助けられ、支えられ生きてきたと思う。恩返しをするという心掛けは、勿論良いことだ。しかし、最もしなくてはいけないのは、恩送りだ。恩送りとは自分がして貰ったり、助けて貰ったことを他者特に年下の後輩・子供など自分より立場が弱いであろう人達に、手助けをしたりすることだ。逆に恩返しは基本的に出来ないと思いなさい。なぜなら、あなたを生み育てた親の恩は大きくとても返せるものではないし、親や他の助けてくれた人に返そうとしても、基本的にそんなことしなくていいとか、生意気ねって言われるからだ。だからこそ恩をくれた人に感謝し今度は自分が他者を助け、恩を繋げなくてはいけない。」

 

と話をしてくれた。

 

確かに、高校生になり始めてのバイト代を両親や祖父母に渡そうとしたところ、いらない。自分で貯めるなり使うなりしなさいと言われ受け取ってはくれなかった。

 

しかし、弟との留守番中に私のおこずかい(主にバイト代)から近場のコンビニでお昼を買って二人で食べたよって母に言ったところ、「ありがとう」と言って貰えたことを思い出した。

 

先生の話をきき、感動すると共に、納得し、これからは恩送りが出来るように生活しようと心に決めた。