オレオレ詐欺息子を名乗って電話したらまさかの本人(息子)が出る~犯人の運の無さ~

何年も前のことですが、ふと思い出したので書きたいと思います。

ある日のこと父は一人での休日を謳歌すべく実家に出掛けておりました。
野球好きの父は同じ趣味を持つ祖父と共にテレビで野球中継をみておりました。
自分の父親(祖父)とテレビを観て自分の母親(祖母)が作ったおかずを摘まんでおりました。
そこに、一本の電話が。近くにいた父が電話に出ます。

父の名前Aと表記
父「俺、電話でるわ」
犯人『もしもし、俺だけど』
父『うん?俺って誰だよ。』
犯人『俺、Aだけど。』
父『そうか。Aか。どうしたんだ?』
犯人『それがさ、仕事でお金の入った鞄を預かってたのに、無くしちまって。』
父『なんだって。大変じゃないか。大丈夫か?』
犯人『そうなんだよ、大変なんだよ。なあ、お金貸してくれないか。』
父『いくらだ?』
犯人『200万だ』
父『そうか、200万だな、待ってろな。準備するから。』
犯人『あぁ。』
父『ところで』
犯人『?』
父『Aってのは俺の名前なんだけど、お前はどこのAだ?』
犯人『?!!』

犯人は返事をする前に電話を切りました。

後日話を聞くと、父いわく俺を名乗ってくるとは思わなかった。名前もあってたし、声が本人の俺ですら似てると思った。俺がいる時にかかってきて良かった。
と、話してくれました。

電話が来たら、取り敢えず本人に電話をかけなおす、本人に会うなどしっかりした対応って大切だと思いました。